自傷性皮膚症は治る?治らない?

自傷性皮膚症は、命に直結したり入院が必要になったりする病気ではありません。
症状は、爪を噛む、爪の周りの皮膚を剥く、と癖でよくやるようなものばかり。

よく見かける癖とは違うと意識させられるのは、治そうと思っても治らないことに気づいたとき。肌を傷める行為をやめれば肌がキレイになるのがわかり、やめようとしてもやめられないことに気づくと「おかしい」と思うようになります。「自分の意志が弱いのではないか」と自分を責め、人に隠れてまで指の皮を剥こうとする自分にびっくりしました。

自傷性皮膚症によりついた跡形は、自傷行為がなくなれば次第に薄くなり消えていくことでしょう。部位や傷の深さ、傷ができる頻度によっては、跡形は永遠に残ってしまうこともあります。

自傷性皮膚症は精神疾患の一つですから、仮に、ボロボロだった皮膚をキレイにできたとしても、それは治ったことに入りません。ストレスなどをきっかけにした皮膚をむしることをやめられるようにならなければ、自傷性皮膚症が治ったとは言えないでしょう。

自傷性皮膚症の人は、止めたいのに止められないジレンマを抱えています。止められないならば治らないのではと思うかもしれませんが、大丈夫、きっと治すことはできます。自分に言い聞かせる意味も込め、そう言いたい。

直接行為を止めようとするのではなく、根本にある精神疾患という側面を治療することで、治る可能性があります。精神的影響が大きい病なので、一生懸命治療していても明らかな効果が得られにくい場合もあれば、ちょっとした出来事をきっかけに治ってしまうこともあります。

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